わくわく日記 annhobby's blog

気の向くままに・・、楽しく・・、そして継続は力なり(何の力か不明ですが)・・さらにボケ防止に

伊那の内の萱部落

伊那の小黒川渓谷キャンプ場の直ぐ近くに「信州そば発祥の地」が
ある。地元のGUIDE MAPににも載っているが地図の左端の方だ。
10月の祭りイベントスケジュールには「権兵衛峠を歩こう」と
「行者そば祭り」と記述がある。
今回、家に帰れなかった事と、蕎麦好きも手伝ってこの「行者そば
祭り」に出かけてみた。所々に看板があり、直ぐだと思ったのが間違い。
小黒川をひたすら上流に走り、すれ違いが難しいような道を走り・・・
やっと着いたら車の行列。行けども行けども車を止めるところがない。
会場をとっくに過ぎた、かなり上に車を止める羽目に!。
こんな山奥に、こんなに人が来ているとは思わなかった・・。で改めて
有名なんだ!と思った次第。車を草むらに止め、今来た道を降りて会場に
着いた。当然はじめてのこと、どうしたものかとうろうろ・・・。
祭りと言うから蕎麦を無料で振舞っているのか?・・いやあ、そんな事は
ない。チケット売り場があり、行者そば600円也。
チケットを買い求め、さあ・・・しかし、お蕎麦を貰うのに長蛇の列。
ざっと1時間待ちか?。やめようか、いやならぼうか・しばし迷ったが
せっかく来たのだからと並ぶこと・・実際は35分ぐらいで順番が来て
行者そばにありつけた。薬味と漬物を受け取って、早速食べた。
蕎麦はコシがあり、ツユは「からつゆ」と言って味噌タレの独特のものだ。
いやあ、お世辞でなく旨い!。
 なんでも昔の奈良時代密教宗教の開祖「役の小角(えんのおずぬ)と
読むそうだ」が修行の地として駒ケ岳(2956m)先週初冠雪があった
山・・を目指したおり、この内の萱の人々の暖かいもてなしのお礼に
蕎麦の種を村人に手渡し、栽培が始まったそうな!。
 駒ケ岳には「行者岩」の地名がある。
時は流れて天保年間・・高遠の殿様がそば好きで、「からつゆ」による
食べ方を広めたそうだ。このからつゆに欠かせないのが大根。この
大根を栽培するのにやはりここ、内の萱に農地を与えたとのこと。
 高遠の殿様は内の萱で収穫された蕎麦を、このからつゆで食べ
「この世に、これ以上うまいもの無し」と言ったそうな。
あまりの旨さに人々に伝えられ、冥土の土産に!と多くの人が訪れた
そうだが、あまりに訪れる人が増えたため、行者修行をする人だけが
食べて良い! と言う事になったと祭り会場の拡声器が叫んでいました。
 しかし・・・久しぶりに旨い蕎麦を食った。

帰りしな、行者そばを食べさせる店がありました・・。
今度来て見ようか・・。